生活をデザインする~本気のリハビリ~

理学療法士が伝える、生活を組み立てる知識と技術をお伝えしたいと思っています。

腰痛は仕方ない? 「抱え上げない」移乗のススメ

ツイッター巡回しておりましたら、表題の小冊子が話題に上がっておりました。

腰痛は仕方ない? 「抱え上げない」移乗のススメ

http://www.platz-ltd.co.jp/support/catalog/img/180605_guidebook2.png

 

医療・介護ベッドメーカーのプラッツさんのサイトからDLできます。

ノーリフトケアが話題にもなり、主流にもなり始めています。
介護初心者の方だけでなく、福祉機器導入に消極的な事務方、管理職の皆様への情報提供にも適しているのではないでしょうか。

 

プラッツさんはTwitterアカウントやFacebookアカウントもあります。
有意義な情報発信もされているので、フォローもおすすめです

twitter.com

www.facebook.com

 

 

職場のブログも更新しています。(マイチルト・ミニ3D)

職場のブログ更新をしています。
とは言っても、一人でちまちま更新しているわけではなく、事務の主任主事と二人で更新しています。

役割分担は・・・
各種会議録:主任主事
その他、ご利用者が写っている写真を使う記事:私

適材適所といったところでしょうか(笑)。

ご利用者が写っている写真以外にも情報発信しようということで、今年度から自施設で使っている福祉用具について記事をいくらか上げ始めています。

まずは、車椅子の試乗機(デモ)から更新してみました。

それが、こちら。

株式会社 松永製作所[マツナガ]

マイチルト・ミニ3D。 (PDFファイルが開きます)

 超コンパクト&スリム ティルト&リクライニング車いす 

マイチルトシリーズに新たなサイズバリエーションが登場です!

 

 従来のティルト&リクライニングでは、

  「おうちの中で使うには車いすが大きすぎる・・・」

  「廊下をスイスイと曲がれない・・・」

  「滑り座りや横倒れが解消されない・・・」

  「小柄なご利用者様にぴったり合うティルト&リクライニング車いすがない・・・」

  「ヘッドサポートの位置が高くて、頭部のサポートができない・・・」 など

 

 そんな皆様のお悩みを、ダントツ性能のマイチルトミニ3Dが解決!!

 対象身長140~165cm、業界初の「小柄な方にも使いやすい」ティルト&リクライニング車いすです。

 

試乗は基本的に端座位、立位を取ることができず、移乗は介護用リフトで全介助で行っている方、また、嚥下機能の低下がある方を対象に行いました。
1週間の試乗期間に8名の方に使用していただきました。
1名は上肢のパフォーマンスが改善し、半量程度ご自分で食べることができました。
その他の7名の方は食事は全介助、ゼリー食でしたが、取り込みから嚥下までのスピードが3秒程度短縮していました。
座位を保つことに労力を裂くことなく、嚥下に集中できる環境になったのではないかと思います。

本格導入の際にはきちんと評価をしようと思います。
(血圧、SPO2、呼吸数、嚥下スピードor食事所要時間、などなど)

 

ちなみに、自施設では 標準多機能型車椅子を使用しているご利用者と、
ティルト・リクライニング型車椅子を使用しているご利用者はほぼ半々です。

 

 

介助用 リクライニング車椅子 マイチルト MH-4R N-1 (オレンジ)

介助用 リクライニング車椅子 マイチルト MH-4R N-1 (オレンジ)

 

 

今後は今まで導入している車椅子の使用レポートも更新していきたいと思います。

ブログを始めようと思ったきっかけ。

特別養護老人ホームで勤務する理学療法士です。

今日は独り言を少し。

 

介護保険の病院、施設しか経験が無い私です。毎日多数のご利用者に接する中で、知識のインプットの後は実戦でのアウトプット。その後振り返る余裕がなくまた新たなインプットと実践のアウトプットを行うのみのサイクルに終始していました。

 

こんなサイクルで、しかも1人職場で成長できているんだろうか。利用者さんにきちんとした形で還元できるようになるのだろうか。という漠然とした不安を今の法人に採用されてから1人悶々と抱えていました。

 

理学療法士協会に所属はしていますが、学会や研修会に参加するだけで発表の場には立っていません。目的を持って日頃の業務や考えをまとめる場から逃げていました。

現在の法人内では免許取得からの年数だけは長いので指導的、管理的役割を求められることが増えてきました。もちろん、法人内の同僚セラピスト、介護看護生活相談その他職員に対して、ということもありますが、家族説明に専門職として説明することの重みに今更ながら気がついた次第です。

 

私の思考の整理方法として、頭の中でスライドショーが流れるようにまとめていく感覚で日々の記録をしていますが、非常に長くなりがちで要領を得ないことが多くありました。紙芝居の絵に説明文をセリフをつける作業、という説明の方がしっくりくるかもしれません。

 

簡潔にわかりやすく、を実行する練習の場。

自分の知識を整理する場

日々の思いを残していく場

 

そんな場所がほしくてこのブログを始めました。

 

特養のリハ職はいろいろなことを求められます。

リハ以外のことも求められます。

その中で感じたことや得た知識もまとめていけたらと思います。

特別養護老人ホームでの食事

特別養護老人ホームに勤務している理学療法士です。

 

さて。食事ですが。どんなイメージを持っておられますか?

高齢者の好まれる食事にはなりますが、別に煮物焼き物三昧になることは滅多にありません。

カレーやラーメンも普通にでます。今日の夕食はオムライスでした。

 

ただ、高齢になると俗に言う“普通の食事”を取ることが難しくなってこられてきます。

原因にはいくつかありますが、主だったものは口腔機能の低下があげられます。

 

口腔機能の低下にはいろいろあります。

・舌の運動機能の低下

・唾液分泌量の低下

・咀嚼機能の低下

 

などなど。

ここに姿勢保持能力の低下や認知機能の低下が加わると食事が命取りになる状況につながります。

 

そこで、高齢者施設ではその方の機能に合わせた食事を提供することになります。

まずは柔らかく炊いたもの。細かく刻んだもの。

それも食べるのが難しくなると嚥下調整食と呼ばれるものを提供します。

調理したものを1度ミキサーにかけ、ゲル化剤を入れて再加熱後粗熱をとって完成。

今の施設ではなめらか食の名称で提供しています。

施設によってはソフト食、ムース食の名称がつかわれることがあります。いずれも舌で潰せる程度の硬さを持ち、口の中でまとまりやすく飲み込みやすい形状となっています。

 

なめらか食も難しくなると、なめらか食を潰したペースト食として提供します。すでに潰れている形状のため咀嚼の必要はありません。飲み込むことに集中してもらう形状です。

 

なめらか食、ペースト食と並行して高栄養ゼリーも提供することが多いです。

食べにくくなると必要な微量栄養素が取りにくくなります。体のバランスを取るために補助食品を利用するわけです。

 

フレイル、サルコペニアロコモティブシンドロームが提唱されて久しいですが、食べることができる方は改善の余地があります。

 

理学療法士として食事面で取り組んでいるのは

・姿勢保持方法

・食事動作環境設定

・嚥下関連筋の促通

あたりです。

また、管理栄養士と連携してリハ栄養にも取り組み始めています。(まずは評価から)

 

特別養護老人ホームはどうしても終末期ケアを見越したケアにつながりますが、自分で動くための体作りを行うことは急性期からの共通した課題です。

特養という生活の場所だからこそ取り組んでいきたいなと思います。

 

稟議への押印が辛いよ…。

勤務している特別養護老人ホームの機能訓練指導員は私1人。

ということで部署の責任者も兼ねています。

 

ご利用者の機能訓練の傍ら、個別機能訓練計画を立て、実施し、評価に回る。

 

これが一般的な業務サイクルなのですが、稟議書にはんこを押す仕事も結構馬鹿にならないんですよね。

少ない日でも1日10回、研修報告書がどっさり回ってきた日には

全職員 100人分の報告書に押印します。

 

いちいち朱肉を経由して押印するのが面倒な私。

文明の利器に頼っております。 

 インクが切れたら、補充液もあるし、

補充液が浸透する時間も待てない!となればカートリッジもあります。

 

 仕事は増やそうと思えば無限に増えてしまう介護業界。

少しでも時間を短縮できる方法を日々模索中です。

 

(ほんとは稟議のはんこなんてなくなればいいって思ってます。)